芽「ねねねねね!!今日、すんごい楽しかったね!!まさか...つかさくんと遊園地いけるだなんて..!!夢なんじゃないかなって!!今でも..思っちゃう!」

めいは照れながら本当に嬉しそうな顔で私にそう言った。

舞「びっくりだよね..!芸能人と連絡先交換とか。現実にあるんだね..!」

芽「ほんとにねー...!でもね…。私ホントはつかさくんと交換したかったなぁー…なんてね!」

その瞬間めいが、泣きそうな顔で私に言った。

芽「ねぇ...まなみ。私..だめだ。つかさくんのこと..恋愛的な意味で好きになっちゃった..どーしよう...」


そ...っか。そーなんだ...
予想はしてたし、覚悟もしてた。
なのに、なんでこんなに辛いんだろう。

めい。私もどうしよう。今ここで、"私も"って言えないし...かといって、応援もできない。

芽「ねえ、まなみ!一生のお願い...!協力してほしい...」

あー。それ言われたら、もう、協力するしかないじゃん。
親友の"一生のお願い"は、ときとして、残酷な意味を持つんだね。

舞「協力..す..するよ!あったりまえじゃん!頑張って...!」

はい。馬鹿。もー引き返せないぞ?いいのか?
でも、これで友情は守られたんだ。

したら、めいがぶわって泣きながら

芽「あ..ありが..とう!ほんとに、大好きだ..よ!!

って。





親友が大粒の涙で大地を濡らし、その涙を求め私は沼から自分で抜け出そうとしている。