次の日。




芽「昨日はつきそってくれてありがとう!!んー、じゃあー...いきますか!!夢の国へ!!」

舞「あ!...うん!!」







この後まさかあんなことが起こるだなんて誰が予想しただろう...。

ねえ、神様は私を試しているの?





芽「あー!!これこれ!!スプラッシュコースターのろ!!水がばしゃーん!!ってかかるから覚悟して...え!うっそ...」

舞「なに!?どーしたの!?なにがあっ...あ...え?」


まさか、そんなわけないよね。似てるだけだよね。

芽「(ねえ、私達の前に並んでるのって...もしかして司くんと優翔くんと隆太くんじゃない!?)」

めいが小声で言ってきた。

ちなみにめい情報によると、優翔くん(ゆうと)と隆太くん(りゅうた)は司くんの俳優仲間で親友なんだって。



舞「(でも話しかけちゃだめだよ!!もし本人だったら...プライベートで来てると思うから!!迷惑かけちゃうし...)」

小声で喋ったつもりだったけど。隆太くんにばれちゃったらしく...

隆「んー?ふはは!今...僕たちのこと噂してたでしょ?」

隆太くんはすっごくフレンドリーな感じで私達に話しかけてきた。

芽「すいません‼うわさー...してました!司さんと隆太さんと優翔さんですよね?」

おおお!!めいすごいね。普通に話せちゃうんだ。

隆「ははは!!んー...そうかな?ちょっと並んでる間暇だしー...よかったらお話ししよ?」

隆太くんはその超爽やかスマイルを私達に向けて。最後可愛く"しよ?"なんか言っちゃって。
かわいい...でも、タイプではない感じ?

優「もー!隆ちゃん!迷惑かけちゃうでしょ!」

優翔くんは今にも泣きそうな潤ってる瞳と子犬のようなかーわいらしい顔で隆太くんに言った。

この世に、女の子より可愛い男子がいるのか。

優「ごめんね、隆ちゃん可愛い子に目がないんだぁ」

可愛いって...すごいね。
やっぱり、俳優さんってそういうことストレートに言えちゃうのかな。すごいなあー...

司「お前ら、いきなり話しかけられたら迷惑だろ?二人ともいきなりごめんね。」

ふうーん。毒舌だけど。
ちゃんとやさしいとこあるんだ..




って!!ダメダメ!!

芽「いえ!全然そんなことないです!!というより...むしろお話ししたいです...
あのーーー...滅多にこういうことってないですし!!これも何かの縁なんじゃないかなと思ってます!!ね!!まなみ!」

ここで私にふるかぁぁぁ???

舞「そ...そうだね...!」

今の"そうだね"がとっさにでた"そうだね"だったのか、それとも司くんと話してみたいっていう気持ちから発せられた音だったのか...



この時はまだ分からなかった。