保育園のスモックすら着ていないあーたんを無言で見送った。 荷物、ホテルにまだあるかな… 「月島さん、どうかした?」優也が顔を覗き込んできた。 サラサラの黒い髪が朝日を帯びてキラキラと光っている。 それでも、眼鏡の奥にある瞳は光っていなかった。 わたしは首を振る。 「そっか…。なんか、悲しそうな顔してたから。」