「何があっても、ここに来れば俺がいる。なあ、」 康介は言うと、太陽みたいに顔をほころばせた、 「月島玲奈!この家にすんで、俺たちと家族になろーよ!」 ばあちゃん、わたし、帰る場所ができたかもしれない。 「ん。」差し出された手を握る。 この人はどこまで変わっているのだろう。 今日、わたしの中の何かが目覚めた。