保育園に着くと、人懐こいあーたんはわらいながらかけて行った。 そんなあーたんを見ると不安で不安で怖くなる。 わたしだけを見ててほしい。そうしたら悲しみを知らなくて済むのだから。 そのあとわたしはパートをしている喫茶店へ向かう。 そこのオーナーが死んだ祖母の知り合いで、愛想のないわたしでも心優しく雇ってくれた。 それでもそれが同情からだということはいやほどわかる。