ドアが閉まった。 「ゆうにいは?」そう首をかしげて聞いてくるあーたん。 「ゆいにいはお出かけしてるよ。」 「なんでぇ?あーたんゆうにいと遊びたいぃー…!」 駄々をこねて泣き始めるあーたん。 わたしはそんなあーたんを膝に乗せると、いつかあの人がしてくれたみたいに 、静かに体を揺すりながら小さな声で口ずさみ始めた。