翔太の表情がパッと赤らむのがわかった。

翔太なんて、初めて彼女に会った時からあきらかだった。


でも俺からしたら、

彼女の中に闇しか見えなかった時から綺麗と思うなんて、どうかしていると思う。


もちろん、彼女、玲奈は、ありえないほど整った顔立ちをしている。


でも、俺は見てしまったんだ。彼女の瞳を。


あの日自転車にぶつかって立ち上がった、月光に照らされた彼女の闇を…



そんな中、優也は驚いたような顔はしたが、彼からは特に何も感じ取れなかった。