松本のスーパーではしゃぎながら買い物をした。
ベリーショートの髪の毛で背の小さい彼女と私は周りからどう見えるのだろう。少しは若く見える40歳代のおじさんと、背格好からしてどうしても20歳代に見られる30歳代前半の彼女と・・・

まぁ、どうせ知らぬ土地だし、気にしてないというよりは、逆に注目されたりしたい気持ちの方が強い私だった。

私たちは手をつないで買い物をした。

鶏もも正肉、片栗粉、おろしにんにく、おろし生姜、おだんご、カンピーのあんこ缶詰、のどごし生、松本のワイン、長ネギ、キャベツ・・・

買い物かごの中身は観光客のものじゃなかった。

「醤油はまだあったっけ?」

「まだ大丈夫だよ」

再びパジェロに乗り、野麦街道を走らせ、帰路についた。