「よく考えてみて。なぜ彼は国分寺まで来たの?それよりも脇町にもあなたの跡を追うように来てるのよね。長野で待たずにね。そしてあなたの最終目標は私と会うこと、そうなんでしょ。そしたら答えは、ね、簡単でしょ」

「あいつは昔からストーカー癖が治らないのか!」

「りつこさん、面白い♪」

「確かに、国分寺でも私のあとを追っかけてばかり。でもよく考えたら不思議ですね。何も言ってないのに、偶然にしちゃ恐ろしい」

「だって偶然じゃないもの。あなたたちは同じなのよ」

「同じ?」

「あら、そう感じたことない?」

「そういえば・・・あります。男版のわたしがひろし君で女版の彼がわたしなんだなって思ったことあります」

「それでいいのよ」