店内には他にウエイトレスが2人。相変わらず可愛い子なのは店長の趣味なのだろう。カウンターには今どきのイケメンが軽やかな動きでテキパキと仕事をこなしていた。皆仲は良さそうだ。仕事のやり取りに笑顔が自然だ。バックヤードでも余計な私語はなさそうだ。かといってギスギスしている訳ではない。やはり東京の洗練された接客業の雰囲気が激戦のこの地で20年以上も営業を続けてこられた当たり前のポイントだろうか。
座って間もなく、頼んでもいないキリマンジャロとホットケーキを店長が運んできた。シロップも一般客とは違う、中くらいのガラスピッチャーにたっぷりと入っていた。
「改めて、お久しぶりです」
「あ、キリマンジャロ、覚えてくれてたんですね」
「当然でしょう。あなたほどの常連はそうはいません」
「店長も年取りましたね」
「あはは、佐藤さんも」
座って間もなく、頼んでもいないキリマンジャロとホットケーキを店長が運んできた。シロップも一般客とは違う、中くらいのガラスピッチャーにたっぷりと入っていた。
「改めて、お久しぶりです」
「あ、キリマンジャロ、覚えてくれてたんですね」
「当然でしょう。あなたほどの常連はそうはいません」
「店長も年取りましたね」
「あはは、佐藤さんも」


