国分寺駅について西武多摩湖線を渡って日立中央研究所方面に行こうと思った。武蔵野の面影をそのまま残し、中央線の電車からわずかに見える恋ヶ窪がある広大な敷地の中央研究所。まるで鎮守の森のような趣がある。

恋ヶ窪のいわれは諸説あるが、やはり恋に関する話しのほうを信じた方が楽しい。実際は悲恋の話しらしいがロマンを感じる部分ではそれに浸ったほうがいい。

多摩湖線を渡ってしばらく歩き小平方面に向かうともはやそこは「東京」ではなかった。家屋の数は秋田などとは比較にならないが、閑静なたたずまいが品格を感じさせた。決して豪邸が建ち並ぶなどどいうものではない。ごく一般の家屋だ。周辺には畑も見えた。