実行委員は実行委員のポリシーを打ち出すべきか。それともノンポリを通して事務局に徹するべきか。当時の私たちにとっては永遠の課題のような議論テーマがあった。

私は・・・事務やにはなりたくなかった。学園祭の色を作るのも私たちだという自負は捨てたくなかった。それが僭越だと言われようが、私たちが情熱を傾けている事を否定されたくはなかった。

学生の参加率はほぼ9割。なかには講義が休講になるため、連休と称して旅行に行く学生もいたがほんのわずかだったし、彼らは異分子だった。だからといって彼らを否定してはいけないと先輩がたから強く言い含められていた。旅行も彼らにとっての祭り、非日常だからそれでいいのだし彼らを否定する権利はないと教えられた。