建物の配置は変わっていなかったが、馴染みの店は看板を替え、行き交う人もまた当時とは雰囲気が違っていた。

私は国分寺の浦島太郎だった。

玉手箱を運んできてくれたのはりつこだ。その玉手箱の魔法は年老いた悲しみではなく、成長した私を見せてくれた。お楽しみボックスにはおまけまでついている。まだまだ何が起こるか分からないワクワク感だ。