「今日は安曇野に行こっか」

「もっと遠くに行こうよ。美ヶ原とかさ」

「ん!ご主人様の言うことが聞けないのか~!」

「はは~、仰せのとおりにいたしますぅ・・・ってあのね!せめて白樺湖は?」

「しょうがねぇなぁ、あんなミーハーなとこは夏に行ったら楽しいんだよ」

「そうね、若い女の子が沢山いそうだもんね」

「りつ子より年下の子は幼いって思ってるからさ、そういう話しに持ってかないこと」

「う~ん、もっとむきになるかと思ったけど軽くかわされたか」

「はいはい、そんな訳で安曇野でいいだろ」

「じゃ、せめて夕飯のお買い物に松本まで行ってね」

「ま、いいんじゃねえの。そんでお前、おだんご作れるか?」

「つくれな~い」

即答しやがった。