りつこの頭を覆うように聞いたことのあるような厳かな声?が聞こえてきた。ひろし君のものではなかった。

「彼の魂も全てを知っている。お前に伝えようとしている。全てはお前に出会い、お前を愛するためだったと。そしてそれに全身全霊で応えてくれるお前に果てしない感謝の気持ちと喜びがあると」

「あなたは・・・」

優しく暖かい空気がりつこを通過していったような感覚を覚えた。目の前の風景が「現実」に戻った。

「今のは何?」