「そばにいるよ。ずっとそばにいるよ」

これだけよ。それを重荷に思うような男なら最初から縁がなかったってことよ。ちょっとぐらい離れてたって心はそばにいるんだもん。彼の邪魔だってしないもん。ていうか彼の方が私にひっついてくるんだから!どうよ!凄いでしょ!私が彼を守るの!

りつこの目から涙がこぼれた。

福の湯の前で泣いていた。