デッキに出ると穂高の連山が朝日に輝く。
朝もやがコテージを優しく覆い、鳥のさえずりが軽やかに響く。

ワイシャツの彼女が穂高を眺める私の背中にそっと抱きつく。

「ねぇ、今日はどこに行く?」