こんなふうに彼女も通っていたんだな・・・

「ひろし君!」

子供達の後ろから先生とおぼしき女性の声がした。

「私と同じ名前の子だな。ふふふ、どの子だろう」

今度は子供たちを見つめる私の耳に直接その声は飛び込んできた。

「ひろし君ってば!ひろし君でしょ!」

なんだか聞いたことがあるような・・・・

その声の主を見て私は驚いて息を呑んだ。