ソファーで寝ていた私の脇腹あたりが暖かかった。りくちんが添い寝していた。たったそれだけで大量の汗をかいていたようだ。いや、夢のせいかもしれない。何か夢を見るためにわざわざ眠りに落ちたような気がした。それほど今見た夢を鮮明に覚えていた。最後に聞こえなくなっていった言葉の断片も気になった。

「りくちん、ありがとう」

そう言って頭を撫でるとゴロゴロとさらに甘えた顔をして眩しそうな目で私を見つめた。

「りつこの気持ち、か・・・」