こみ上げるものがあって言葉が続かなかった。

「愛・・・愛してらっしゃるのね。一人で長野を出てきて怖くはなかったの?」

「今でも少しは怖いです。長野に戻ったらひろし君がいないんじゃないかって不安に思うことはあります。でもきっと彼は待っててくれる。そんな思いの方が強いです」

「ふ~、わかったわ。でもこれから私が話すことを聞いて本当に彼への想いは変わらない?」