幸せの構図

覚醒に引きずりおろすにはぬるい彼女の甘い声がする。

「ねえ、今朝はストーブつけないと起きれないよ」

長野、特に高原の10月。朝晩は暖房が普通に必要になるほどの気温になる。

「まだ早いじゃん。あったかくなるまで寝てようよ」

「だめ!もうすぐ秋田に帰るんだから、今日もやること沢山あるでしょ」

「でも、ほら、こんなになっちゃってるしさぁ、もう少し・・・」

彼女の手をとり私のところに導いた。絡む彼女の指が気持ちいい。
思わず彼女の胸に吸い付いた。

「こら!」

かまわず片手でもうひとつを揉んだ。しかし私の力ない愛撫は簡単に突き放された。