「あの・・・学校に用がある訳じゃないんです」

「では・・・」

「はい。私、ある女性を探しに脇町に来たんです」

「あら、どちらから?」

なんの警戒心も持たず私の意を汲んでくれそうな雰囲気に乗った。

「はい、秋田から来ました」

「まぁ・・・」

先生は絶句していた。