幸せの構図

もらい泣きした。また抱きしめた。

包みを手渡された。

「新潟県にはいったらあけてね」

意味がわからなかった。無情にもドアが閉まった。タバコくさい4人掛けのボックス席の列に、タバコの煙とアルコールの匂いと東北訛りが自然とそこにあった。

都心を抜け、真っ暗な中をひた走る夜行列車。

トンネルを抜けると・・・雪だった。止まった真っ暗な駅のホームはものすごい雪に埋もれていた。新潟に入った。