幸せの構図

年末に実家に帰ることになった。そんな時にケンカした。夜行列車を待つ上野駅でもまだケンカしてた。発車の時刻が迫ってるというのにうつむいたまま口もきいてくれなかった。

発車のベルが鳴り、デッキに乗り込もうとしたら腕をつかんだ。



「行かないで」



泣いていた。



抱きしめた。

「ばか、すぐ帰るから」