だから彼も臆面もなく私の男遍歴を聞く。聞いて感心しながら質問までする。彼は彼できっと私に対して自信があるんだろう。それが心地よかった。淡い初恋が今でも胸を締め付けると告白しても、
「それをひっくるめてお前だろ」
と私を包み込んでくれた。そんな男は初めてだった。いや、そんな考え方があるとは思ってもみなかった。でも自分も認められて初めて、彼に対する気持ちもチューニングがぴったり合うように同調し、共鳴した。私も彼の全て、過去の時間が今の彼を作ってると思えばその全てさえ愛しかった。
「それをひっくるめてお前だろ」
と私を包み込んでくれた。そんな男は初めてだった。いや、そんな考え方があるとは思ってもみなかった。でも自分も認められて初めて、彼に対する気持ちもチューニングがぴったり合うように同調し、共鳴した。私も彼の全て、過去の時間が今の彼を作ってると思えばその全てさえ愛しかった。


