幸せの構図

インスタントラーメンを食べ終わって一服してる横に彼女がひっついてきた。

「そろそろ秋田に帰る準備しないとだよ」

「そうだな。まだまだ長野でやり残したことは沢山あるけど、キリがないな。そういえば昨日はネットで長野調査は満足にできたか?」

「えっ・・・、あ、うん、やっぱりそれもキリがないくらい大変だったよ」

「行きたいとこ沢山チェックしたんだな」

「あ、そうそう、あとでひろし君と一緒に見ないとだね」

「うん、あとでゆっくり一緒に見るべ」

「秋田に帰る準備は少しずつだけどしてあるから、細かいヤツは気にしなくていいんだけど、ひろし君も協力してね」

「うん、とりあえず今日は何をどうしたらいい?」

「今日は大掃除をしながら整理整頓しようか」

「どうせ雨だしな。わかった。じゃ、俺、風呂掃除でもしてくるよ」

私たちは夕方にかけて黙々と掃除に没頭した。なんだか寂しいような、でも秋田に帰れる嬉しさも交錯。複雑な心境の大掃除だった。