幸せの構図

後ろに彼女の気配がした。

「今日も卵焼き?」

彼女もハダカのまま私に後ろから抱きついてきた。

「寒いぞ、風邪ひくぞ」

「平気、ひろし君に暖めてもらってるから」

言葉どおり、私の卵焼きを邪魔しながらひっついて離れなかった。
油がわりにマーガリンをしいて、砂糖たっぷりの卵焼きを作った。

ソッコーでジャージを着込んで甘い朝食をとった。
後かたづけは彼女がしてくれた。