幸せの構図

しかし私の意に反してお腹が鳴った。

「ん?しょうがないなぁ。ご飯してあげようか」

そう言いながらもまだ目をあけない彼女。

「それともひろし君、自分で作る?」

「雨降っててかなり寒いからさ、たまにはりつこがストーブつけない?」

「あら、ストーブは薪割りから始まって火入れまで男の仕事でしょ」

「意味わかんねぇけど・・・わかったよ」

私は寒さに縮み上がりながらストーブに薪を入れて火をつけた。