幸せの構図

食事の間、りくちんがテーブルの下から離れなかった。

「今日はやけに甘えん坊のりくちんじゃん」

「魚の匂いじゃない?それか日中ひろし君がいなかったからじゃない」

「その両方だな」

食べ終わると満腹感と暖かさと安堵感、そして運転の軽い疲れもあったのだろう。彼女の読みどおり、私はいつの間にかソファーでうたた寝をしてしまっていた。