幸せの構図

私たちは食後のコーヒーを飲み干すと再びの再会を誓って昔と変わらず、また明日にでも逢えるかのように明るく、普通に別れた。

「早く戻らないと彼女が心配するぞ」

「ありがとうございます。今度彼女にも会ってくださいね」

「おお、楽しみに待ってるよ。じゃあな」

私は急ぎ足で駐車場に向かいパジェロに乗り込むと、懐かしい国分寺の街に引きずられることなくクルマを長野に向けた。休憩は談合坂SAでとったあと、一気に彼女の待つコテージに向かった。