「ねえ、そういえばさぁ、おだんごはどうしたの?」

キッチンから彼女の声が響く。

「あ、俺がうまくするからいいよ」

焦りながら答えた。

「はいはい、あんこね」

あきれた口調の彼女。そんなことより夕飯の準備に夢中だった。

私は何事もなかったようにしばらくソファーでくつろいだ。キッチンの彼女との会話が楽しかった。