リムジンが梨華ちゃんの家につくと

「梨華お嬢様。家に到着しました」

運転手さんがドアを開けてくれた

「あ、ありがとう。皆も降りて」

梨華ちゃんに続き私たちも車から降りた

その瞬間私たちは唖然とした

「これが…家?」

思わず凛ちゃんがそう言った

目の前にあるのは家というよりお城に近かった

「あはは…まぁ、家がこんなだったら驚くよね」

梨華ちゃんは苦笑いしていた

「とりあえず入ろう」

固まっている私たちを押しながら家に入った

「お帰りなさいませ。お嬢様」

家に入ると執事みたいな人たちとメイドさんたちが一斉に出迎えてくれた

「ただいま。この子達が今日のお客さん。今からパーティーするから料理の準備よろしくね」

梨華ちゃんがメイドさん達に言った

「かしこまりました。お嬢様」

メイドさん達はそう言うと

奥へと行ってしまった

「外もだけど中もすごいね」

私が翔に言うと

「あぁ」

さすがの翔も驚きを隠せないみたい

「蓮、なんか今になって緊張してきたんだけど」

凛ちゃんは蓮くんにしがみつきながら言った

「実は、俺も意外と緊張してる」

二人はこんな時でも息がピッタリだ

「翔ー!俺どうしよう?」

優斗くんは翔に抱きついていた

「なんだよ優斗!いきなりくっつくな」

翔は苦しいのか優斗くんを引き離した

「だって俺、梨華ちゃんがお金持ちなの知ってたけどココまでとは思ってなかったから彼氏が務まるか不安で」

「んなの知るか。自分でOKしたんだから、自分でどうにかしろ」

確かに翔に言っても不安は消えないよね

そう思いながら二人の事を見ていると

「お嬢様のお客様。こちらが会場となります」

執事らしき人が私たちを会場のドアを教えてくれた

「ありがとうございます」

翔が執事らしき人にお礼を言いその部屋にみんなで入った