─翌朝─

「うーん、もう朝か」

昨日の事で頭使いすぎて頭が痛い

でも、学校を休むわけにはいかないのでなんとか体を起こし支度をして家を出た

家を出ると

「おはよう、雪菜」

まるで何事もなかったように普通に挨拶する翔がいた

「…おはよう。今日は小春ちゃんと一緒じゃないんだ」

私がそう言うと翔は“なにいってんの?”って顔をした

「あたりめぇだろ。いつも登下校はお前と二人だろ?」

いつも一緒?

「昨日は一緒じゃなかった」

私は少し怒り気味に言った

あー、思い出すとまたイライラしてきた

「昨日は小春が買い物に付き合ってほしいっていってたからって言ったろ。」

「でも、昼休みはほとんど小春ちゃんと話していたし、買い物だって別に翔が一緒に行く必要はなかったよね?私は翔と一緒に帰りたかった!」

私はイライラを翔にぶつけてしまった

バカだ私…

翔に言っても解決しないのに

後悔していると

「もしかして、お前が昨日からおかしいのって小春が原因なのか?」

翔が私にそう聞いてきた

「……」

図星をつかれて黙っていると

「はぁ。雪菜、放課後教室に残れよ」

翔は私にそう言った

「え?なんで?」

「秘密」

翔はそう言うと歩き出してしまった

「え!?ちょっと教えてよー!」

私は叫びながら翔の後を追った