昇降口に着き私は不安になりつつ中を見た

ほっ…よかったなにも入ってない

私は安心して上履きに履き替えた

「あ、雪菜おはよう‼」

声かけられ見ると凛ちゃんがいつものように元気に挨拶してくれた

「おはよう、凛ちゃん」

私も笑顔で返した

「翔くんもおはよう‼」

「あぁ。おはよ」

翔も最近は挨拶返すようになったな

前はなんかちょっと素っ気なかったり、作り笑顔だったもんね

そう思いながら3人で教室に向かった

ガラガラー

「あ、おはよう。凛ちゃん、雪菜ちゃん」

教室に入ると梨華ちゃんが私たちに気付いて挨拶した

「おはよう、梨華ちゃん」

「おはよう‼梨華ちゃん」

私と凛ちゃんも挨拶を返した

「翔くんも、おはよう」

「お、おはよ。」

翔はちょっと驚きながら返した

梨華ちゃんが男の子に自分から挨拶したの、初めてじゃない?

梨華ちゃんは男の子には自分からはしないで挨拶されたら返すようにしていた

これって仲良くなったってことだよね!?

なんか嬉しいかも‼

私は嬉しくて微笑んでいた

「なに一人で嬉しそうな顔してんだよ」

嬉しさに浸っていたら翔が声かけてきた

「だって翔と梨華ちゃんが仲良くなったんだなって思ったら嬉しくて…」

私がそう言うと

「さっきまで手紙が入ってたらとか、落書きされてたらって不安な顔してたくせに友達が仲良くなってたら笑顔になるとか、お前って忙しいやつだな」

翔がバカにしたように言った。いや、バカにした

何よ‼彼氏になっても結局意地悪なのは変わらないじゃん!

まぁ、急に優しくなるのも困るけどね…

そう思いながら席に座った