【翔said】

雪菜のやつ遅せぇな

雪菜ために一位で交代したはいいけど雪菜が帰ってこない

「ブハッ…はぁ…はぁ…俺何位?」

先に帰ってきたのは蓮だった

「やった!蓮、一位だよ。」

「え?マジ!?やった!岩のところに来たとき雪菜ちゃんがいないからもうゴールしてるかと思った」

は?雪菜を見てない?

なんか嫌な予感がする

「っ!…はぁ…はぁ…私最後?」

次に帰ってきたのは梨華だった

「いや、二位だよ。雪菜ちゃんがまだ…」

「おい、雪菜見たか?」

優斗の声を遮って梨華に聞いた

「え?雪菜ちゃん?そう言えば一度もすれ違ってないかも」

「あ、俺もすれ違ってないかも」

すれ違ってない?そんなわけない

先に泳ぎに行ったならどこかですれ違うはず

その時頭のなかで声がした

「誰か!助けて」

ん?この声は…雪菜!?

俺はすぐに海に飛び込んだ

「おい、翔?」

「翔?どこいくんだ?」

「翔くん!どうしたの?」

「…翔くん?」

蓮、優斗、凛、梨華の声が聞こえたけど俺は構わず雪菜を探した

雪菜!何処にいる!

辺りをきょろきょろしてると

少し奥に誰かの顔が見えた

よく見てみたら

雪菜だ!

俺はすぐ雪菜のところに向かった

「雪菜!」

雪菜を海から救出し抱き上げた

「雪菜!しっかりしろ!」

しかし、応答がない

とりあえず陸に戻ろう

俺は雪菜を抱えたまま陸に戻った

「翔‼何処に行って…って雪菜ちゃん!?」

優斗はぐったりしている雪菜を見て驚いていた

「雪菜!?」

「雪菜ちゃん!?」

「雪菜ちゃん、大丈夫か!?」

凛、梨華、蓮も驚いていた

とりあえず雪菜をテントの中で横にしてパーカーをかけた

「雪菜…目を覚ましてくれ」

俺は雪菜のてを握った