翔くんのハプニングのあと次々と種目が終わり今のところ白組が1位をキープしている

そして

『最後の種目は借り物競争です。選手の皆さんは入場門に移動してください。』

あ!私の出る種目だ!

「私、行ってくるね」

3人にそう言うと

「雪菜、ファイト‼」

「紙は慎重に選んでね?」

「気を付けろよ」

って言って見送ってくれた

なんか応援というよりは心配?してたような…

不思議に思いながらも私は入場門に向かった

そして借り物競争が始まった

「位置ついて」

「よーい」

パン!

スタートの合図がなり私は紙のところまで走った

えっとここで封筒をひとつとるんだよね

封筒をひとつとり中に書いてあるものを借りてゴールするんだよね?

封筒を開けて中に書いてあるものを見て私は固まった

だってそこには


“彼女または彼氏
好きな人でもよい(同性不可)”


と書かれていた

なに……これ……

こんなこと現実に起こるなんて

私彼氏も好きな人もいないのに…

でもせっかく白組の皆が1位をキープしてくれてるんだから何とかしなきゃ‼

その時の頭の中に翔くんの顔が浮かんだ

何で翔くんの顔が…

あ!そうだよ!翔くんならクラスメートとしては気になる人だし、紙には恋愛感情でとは書いてないからいいよね?

そう思い私は翔くんのところに向かった

「翔くん‼一緒に走って‼」

私は翔くんにそう言った

「…は?何で?」

翔くんは驚いた顔をしていた

「紙に書いてある借り物だから早く‼」

そう言って私は翔くんの腕をつかみ一緒にゴールした