「ところでどうやって、取り戻すの？」

凛ちゃんが訪ねてきた

そうだなそれを説明しないと

「雪菜は夏休みの時に事故の時の光景を夢で見ているみたいな話をしてたんだ」

俺の言葉にみんなは頷く

「だから俺は事故の時と同じ状況を作れば記憶が戻ると思うんだ。勿論、事故に遭ったところはカットするけど」

俺がそう説明すると

「で、その再現に私たちは何をすればいいの？その時はまだ私たち出会ってないからその場にいたらダメなんじゃないの？」

梨華ちゃん最もなことを言った

確かに梨華ちゃんの言うとおりだ

「もちろん、みんなにはセッティングを手伝ってほしい」

「「「「セッティング？」」」」

みんなはポカンとした

「あぁ。でその内容は─」

俺は一通りその内容を話した

「─てことなんだけど出来そうか？」

みんなに聞くと

「それくらいなら出来るよ！」

梨華ちゃんは自信満々に言い

「任せて！そういうのは得意だから‼」

凛ちゃんは笑顔で言い

「うん。俺もそれくらいなら出来そう」

蓮は優しく微笑み

「そんなの朝飯前だよ」

優斗はニッと笑って見せていた

やっぱりコイツらはなんだかんだ言っていいやつらだよな

俺は心の中でそう思った

「みんな頼んだぞ。あと、この事は雪菜には秘密でな」

俺の言葉にみんな力強く頷いた

雪菜、絶対に記憶取り戻すから待ってろよ

俺は心の中でそう思った