「実は事故に遭わせた幼なじみは…俺なんだ」

するとみんな目を見開いていた

「そういえば、あの時雪菜ちゃんの言葉に遮られて聞きそびれたままだったね」

梨華ちゃん思い出しながら言った

「でも、それならなんで事故に遭わせた人と付き合ってるの?おかしくない?だって恨んでるはずなのに」

凛ちゃんが不思議そうに言った

「雪菜は事故の時の記憶のその前の記憶もないから俺といたことも覚えてないんだと思う」

俺必死に恐怖に耐えながら言った

「そうだよね。雪菜ちゃんは記憶がないから翔くんがかっこよくて優しい幼馴染みだと思って安心したんだろうね。」

梨華ちゃんは静かにそう言った後

「でも、私は許さない!雪菜ちゃんを事故に遭わせといて、自分は普通に生きてきてよくのこのこと帰ってこれたね!?そっちの方がおかしいよ!どうせ事故のことも謝ってないんでしょ?なにが彼氏よ!雪菜ちゃんがほんとにかわいそう」

全部事実だからなにも言い返せない

「雪菜、昔からちょっとしたことですぐ人を信じちゃうし騙されやすかったからね」

凛ちゃんはうつむきながら言った

「俺も、凛から話聞いてたから、少し心配だった」

まぁ、そうだよな。彼女の友だちが騙されやすいって聞いたら心配にもなるよな

「…翔、お前にも悩みあったんだな」

優斗は…多分同情してるつもりだと思う

この様子だと協力は無理そうだな

そう思って諦めようとしたけど