HARUKA~恋~

「今日はありがと。1人だと不安だったから、蒼井さんが来てくれて良かった」

「そ、そう…?」


また、何でそんなこと言うの。
私、困っちゃうじゃん。


「蒼井さんって好きな食べ物ある?」

「えっ…」


いや、まさかね。

まさか、そんなこと無いよね。

そんな夢のようなこと…


私が何て言おうか迷っていると、遥奏くんが痺れを切らして私の右腕をぐっと握って走り出した。


「オレは今日食べたいものがあるから、走るよ!並ばないと食えないんだから」

 
遥奏くん…




キミは、





キミは、





ちょっと強引なんだね。





私はキミの引力に引かれっぱなし。




だけど、抵抗はしないよ。





だって…






だって…







好き、だから。







キミとの出逢いは運命。





遥か昔、古からの運命。





そう信じても良いかな…