小さな水槽の中を悠々自適に泳ぐ金魚に餌をやる。





あの日の金魚はまだ生きてる。


口をパクパクさせて、「もっとちょうだい」
とせがんでくる。


その様子をじっと見つめる。


写り込む私の顔。

全反射して2匹になる金魚。










『好きだよ』










思い出すだけで右手に痺れを感じる。












私には、忘れられない夏がある。


あの夏は私にとって特別。


甘酸っぱくて爽やかな夏。


もう2度と戻らない夏…





永遠に続いて欲しかったけど、過ぎてしまうのがこの世の時間軸。








だけど、願っても良いだろうか。


あの夏は永遠だ、と…