彼と関係を持ったのは高1の秋だった。



「最近部活どう?」



勉強を教えてもらう為、彼の部屋に来ていた。



「3年生引退しちゃって少し寂しいけど楽しいよ!」



「ギターの方は上手くいってる?」



「ん〜まだまだ分かんないし難しいけど自分なりに頑張ってるよ。」



偉いなって頭を撫でられる。


あぁ、私この手もこの優しさも全部…



「好き…。」


「…え?」


「…ずっと前から、好きだったの…」



言うはずじゃなかった言葉。


口が勝手に動いてしまった。



「ごめん、美咲…。俺、彼女は作らないんだ。美咲の気持ちはすごい嬉しいよ。だから…」



彼に手招きされてベットに腰かけ、隣に座った。


ドサッ



「俺とヤろ。」



彼に押し倒された。