「…ん」


「起きた?」



目が覚めると、はだけていた服は綺麗に直されていた



「腰とか大丈夫?」



心配する彼の優しさが痛い


気づかないフリをしている


体を重ねる事がやめられなくなりそうだという事に



「うん、大丈夫だよ」



どっぷり彼にハマりそうで怖い



"特別にはなれない"という言葉が胸に刺さるが、彼の1番近くに私はいれる


不本意だけど、少しの優越感に浸れる


しかしその後には罪悪感がついてまわる


彼に1番近くポジションと優越感の引き替えに、体だけの関係という罪悪感が返ってくる


嫌なものだ