「青海!?」 「…」 その背に銃弾を受けたのにも関わらず、青海さんは動かない。 そこでようやく我にかえったものの、気づいた時には突き飛ばされていて。 逃げる間もなく口と鼻を覆う布に気付いたのも遅すぎた。 「………!!」 「…」 季龍さん…呼んでる。行かな、きゃ。 にげ、なきゃ…。 思いとは裏腹に意識は遠退いていく。 季龍さんの手が伸ばされたのが分かったのを最後に、抗えない睡魔に落ちた。