私のご主人様Ⅳ


クリスマスツリーの飾りを買いに来ただけなのに…。

シュンと肩を落とすと、また頭を撫でられた。

「他には?台所でいるものない?」

「コク」

「ここちゃん、俺たちに言いにくいなら、暁や奏多でもいいからちゃんと言いな。必用なもので買うならいいんだから」

信洋さんはそう言いながらお嬢が消えたとこぼして店内を探しにいく。

それに続こうとすると、手を握られて止められる。なぜか怒った顔の季龍さんがいて、思わず固まってしまう。

「信洋に撫でられてんじゃねぇ」

「…?」

「触られんなって言ってんだ。さっきのやつらみたくとっちめろ」

「ッブンブン」

「あ?」

「ッビク」

季龍さん、機嫌悪いです。