「編集長になるために働いてるんじゃないんですか?」

「確かにお前が入社したときにそう言ったが、あの場じゃああ言うしかなかったんだ」

「なんですか?」

「この後お前と噂になるとは思ってなかったんだよ。もしあの噂がなかったらお前とは上司と新人だけの関係だったからな」

「全然話が見えてこないです」

「お前バカにもほどがあるぞ。じゃあ、そのうち話すな。今はたっぷり悩め。若いのは悩めば悩むほど成長するからな」