【完】編集者は恋をして大丈夫ですか?

電話を切り、机の上に原稿を広げ、漫画を描き始めた。
速水先生の家に行くのは明日まで、その次の日には桜川さんはニューヨークに行ってしまう。その前になんとしてもこれを完成させないと。

久しぶりにペンを持った。線が曲がりそうになるくらい手が震える。

徐々に震えもなくなっていった。現役時代の時の感覚が戻ってきた。楽しい。漫画を描くのがこんなに楽しいなんて...!