「そうだ。言い忘れてたけど僕の手の怪我、あと一週間くらいで治るって」

「そうなんですか!?良かったですね」

「うん。でもね雪ちゃん、僕の怪我が治るってことは悠真さんと居られる時間があと少しってことだよ?」

「あっ...。そうか。桜川さん、速水先生の怪我が治ったらニューヨークへ」

「だからね、残りの一週間は悠真さんと居られる最後のチャンス。この時間が過ぎる前にちゃんと自分の気持ちを話して、笑顔で見送ってあげるんだよ」

「はい!速水先生ありがとうございます!残りの一週間、少しでも桜川さんと話して笑顔で見送ります!」

「頑張って雪ちゃん。何かあったら僕に相談してね。これだけは約束してね。もう一人で抱え込まないこと」

「はい。約束します!」