「お風呂ありがとうございまし、た…!?」 そう言ったあと、ふらっとした。 倒れる!って思って、目をつぶったけど、痛みはいつまでたっても来なかった。 「大丈夫か?」 顔を上げると、社長が目の前にいた。 「あれ…?」 「のぼせたんだろ?じっとしてろ。」 「ふぇ?」 次の瞬間、私の体は中に浮いていた。 社長が、私をお姫様抱っこしたのだと気づいたのは、社長が部屋を移動したときだった。 「しゃ、社長!?」