「やっぱ、俺らはこーじゃなくっちゃな!ちな!」

「そーだよね!!」

「一位の影山夏向が引いたお題は…なんと、“大切な人”です!!おおーこれは恋に発展する展開ですねー」

より一層、会場が盛り上がるのが分かった。

「ちな、ちょっと来て」

さっきとは違って、優しく手を捕まれ、私と夏向は歩き出した。

誰もいない、教室に入る。

夏向が口を開いた。

「わりぃ、目出させちゃって…」

「い、いや別に大丈夫だけど…」