夏向と話さなくなってから、2週間…今日は体育祭だ。

相変わらず目も会わない夏向。

完全に嫌われちゃったのかな…どうしたらいいんだろ…

「ちな~開会式始まるよ!早く並んでっ!!」

「うん…今行く」




次々と種目が終わっていく…運動が苦手な私は生徒席で競技をする生徒をぼんやりと見ていた。

今、何の競技をしているのかもわからない。

それほど、ぼんやりとしている。

「ちな!!俺と来いっっ!!!」

何が何だか分からなかった。

握られている手を辿って行くと、あれほど徹底的に私を避けていた夏向がいた。